特集 第21回社会医学研究会総会報告
要望課題310〜311抄録
前田 信雄
1
,
多田羅 浩三
2
1国立公衆衛生院
2大阪大学医学部公衆衛生学教室
pp.133-136
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206249
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310.老人医療費制度の効用
福祉・医療の見直しが進行し,老人医療費制度の後退策もはかられつつある.老人は有病率が高く,医療の効果も不明確で,医療の投資効果に批判を招きやすいが,病む老人にとって受療は死活問題である.制度の効用を検討し得る適切な指標を得ることも困難であるが,より長く生きること,しかも,いつまでも健康で活動力のある状態であることは,幸福の一条件であろう.そこで平均余命や有病率の動向などを検討し,老人医療費制度の効用を考察した.
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