日本列島
地域ぐるみの肥満児対策(肥満児サマーキャンプの開催)—京都府周山保健所
山本 繁
1
1京都府周山保健所
pp.728
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205497
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京都府周山保健所は管内人口約14,000人,面積557km2のS型保健所である.管内に,全国的にみても,貴重な芦生原生林が存在することに象徴される山村地域である.
ところが,自然に恵まれた地域でありながら,近視,虫歯と並んで,子どもの現代病といわれている肥満が注目され,小児保健,学校保健を推進する立場から,地域ぐるみの「肥満児をゼロにする」とりくみが進められている.すなわち,周山保健所では,管内の小中学校の養護教諭,学校栄養士等の協力をえて,昭和50年12月から昭和51年4月にかけて,全小中学生1,835人について調査したところ,約3%(小学生41人,中学生20人)のものが,標準体重に比して20%以上の肥満傾向をもつことが判明した。
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