研究
僻地における医療需要の定量的研究
横山 英明
1
,
後藤 敦
1
,
柳沢 利喜雄
1
1自治医科大学・公衆術生学
pp.704-711
発行日 1977年10月15日
Published Date 1977/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205492
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はじめに
僻地医療に横たわるさまざまな問題について,その現状と改善策について多くの調査報告と提言が出され,またさまざまな角度から多くの実践の努力がなされている.
僻地においては生活上の多くの不便さが横たわっており,医療の不備もそれと密接不可分である.特に,昭和30年代以降の高成長とともに僻地の人口過疎化に拍車がかかり,医療面でも一層効率の悪さを招く悪循環となり,無医村・無医地区の問題として,全国に34カ所も数えるに至っている.このような地では常勤医の確保が急務となり,その1つとして,筆者らの勤務する自治医大のように,辺地勤務医師の養成を目的とする大学が作られるに至っている.
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