研究
在宅脳卒中後遺症患者の実態調査とリハビリテーション指導
坂田 澤司
1
1大阪府守口保健所
pp.160-163
発行日 1970年3月15日
Published Date 1970/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204041
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はじめに
脳卒中の発作後,幸い一命をとりとめても適当なリハビリテーションを行なわなかったため,後遺症に悩まされ不幸な余生を送る人々が少なくない.ことに老人疎外の家庭環境が多い昨今では,深刻な社会問題となっている.今回当保健所ではこうした家庭環境の中で,患者自身が自己の病気をどのように考え,家族がこれに対してどのように反応し対応しているかという点について,心理的な面から調査を行ない,あわせて主治医の指示のもとに,若干数の患者について保健婦によるリハビリテーションの実地指導を行ない,保健婦活動の新しい方向づけを試みたので,以下その概要について記載する.
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