教室めぐり・6 久留米大学・公衆衛生学教室
重金属中毒,公害問題を中心テーマとして
松本 久男
pp.349
発行日 1969年6月15日
Published Date 1969/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203897
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教室の沿革
本学の前身九州医学専門学校が設立されたのは昭和3年である.昭和5年4月医博渡辺朱一氏が本学細菌学教授より転じて衛生学教室主任に命ぜられて開講,昭和7年渡辺教授辞任,木村律郎氏が衛生学主任に命ぜられ,昭和21年9月辞任された.昭和22年9月,医博岡野丈雄氏が久留米医科大学衛生学主任教授に任ぜられ,続いて昭和24年環境衛生学教室発足に伴い公衆衛生学教授に任ぜられた.岡野教授在任中には,地域住民工場労働者のトラコーマの公衆衛生学的研究,ゴム工場労働者(久留米市はゴム工業の町)の労働衛生学的研究,ズック靴に配合される諸種殺菌剤の毒性,抗菌力,耐黴力に関する研究,低栄養,食塩過剰摂取に関する動物実験などについて大いに成果があがっている.
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