厚生だより
伝染病予防調査会
M
pp.320
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203725
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戦後の予防医学の進展と社会の変動に対応して,有効で適切な伝染病予防行政を進めるために,昭和31年厚生大臣の諮問機関として,伝染病予防調査会が発足した。本調査会は細菌学・ウイルス学・免疫学・疫学・臨床医学・公衆衛生学・衛生学・衛生行政などの諸分野の学識経験者を構成委員として防疫行政の重要事項について調査審議を行なってきた。
調査会の活動は,まず昭和31年予防接種の技術的諸問題を集大成し,予防接種実施規則の制定に寄与し,昭和32年のインフルエンザ流行(アジアカゼ)に際し,対策の審議を行ない厚生省の対策策定に貢献した。さらに昭和32年度以降におけるポリオ問題,昭和35年ウイルス検査の組織態勢整備,昭和36年以降のコレラ対策,その他赤痢,日本脳炎対策などについても,種々技術的助言を行なってきた。
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