特集 地域精神衛生活動の進めかた
シンポジウム
第1回地域精神医学会より
私の地域精神医学—どこで,どんな考えで,どんなふうにやってきたか
訪問指導と患者家族会の結成—鳥取県大山町での一開業医の実践
近藤 務
1
1米子市皆生病院
pp.112-114
発行日 1968年2月15日
Published Date 1968/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203625
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はじめに
私が100床の小さな田舎の病院を開業してから 9年になる。長い年月の間に,いろいろな体験を積み重ねたが,小さくともきめの細かい病院にすることが私の希望であった。早期に治療をすること,治療を継続すること,治療にともなういろいろな困難の解決に努力すること,これらの解決のためには,医師以外に専任の人々を当てなければならないことを痛感し,熟練した保健婦を選び,家庭訪問指導を計画し,昭和40年12月1日より活動を開始した。もちろん,私自身もできるだけ病院から離れて現場で行動したことはいうまでもない。
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