特集 衛連6分科会の将来をさぐる
研究と資料
列国の医学,歯学,薬学教育—とくに医師,歯科医師,薬剤師の需給面よりみて
美濃口 玄
1
1京都大学医学部口腔外科学教室
pp.448-457
発行日 1967年8月15日
Published Date 1967/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203508
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はじめに
医師,歯科医師,薬剤師数がその国で現在満足すべき数であるか,不足しているか,または過剰であるかの判定は困難なことである。とうぜんこの場合質的な問題も考慮に入れなければならないであろうが,こうなるとますます問題が複雑になる。一応,量的にのみ考える時には,そのそれぞれの密度,すなわち10万人に何人の医師,歯科医師がいるか,または一人当りの医師,歯科医師に対するその地域の人口数がいくらであるかということが基準に採られるようである。
筆者はこの密度を基準として,それぞれの教育養成される数と,死亡,引退による自然減少数,かつその国の人口増加数の3面から,列国の医師,歯科医師,薬剤師の需要供給について比較考察を行ない,さらにその教育面を考えて将来について予想を加えようと企図した。
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