地域活動の中から
活躍する子供保健所
青柳 セン
1
1沼田市薄根中学
pp.504-505
発行日 1964年9月15日
Published Date 1964/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202885
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群馬県沼田市の西北,下沼田町の子供会はいなほ子供会という米どころ薄根にふさわしいよい名前がつけられている。昭和35年4月,この子供会の骨としてみんなで仲良く楽しくできるもの,そして,明るい環境の中で心ゆくまで働らき,気のきくよい子になろうとはじめたのが子供保健所である。当時の子供会,会員と相談し親保健所である沼田保健所にお邪魔して増村所長さん,占野技師さんにご指導いただくことになった。
仕事の内容,働く方法など教えていただき一通りの勉強ができるといよいよ開所式。その運びとなったのが昭和35年8月16日夏休みのことだった。会長を中心に子供たちの手ですっかり準備ができて開所式には親保健所の吉野さん,市役所の小林衛生課長。中学校の角田校長,岡村教頭,顧問の私が出席。所員は小学校の4年生から中学校3年生までの生徒である。進行もすべて生徒の手で行なわれ,親保健所の方,市役所の方,学校長のご挨拶を聞いて本当に意義のある開所式ができた。この日のお祝いにと区長さんからお菓子の袋をいただいたことは全く嬉しくてしっかりやらなければならない気もちと,ありがたいことで胸がいっぱいだったと当時の記録にのこされている。いなほ子供会は保健所をもつことをほこりとし精いっぱい働いた。現在もなお働いている。
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