原著
遠洋漁船の積み込み飲料水について
杉本 博俊
1
,
中島 覚
1
,
長 信良
1
,
平野 拓男
1
1神奈川県三崎保健所
pp.102-103
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202496
- 有料閲覧
- 文献概要
神奈川県三崎港は三浦半島の最南端に位し,鮪延繩漁業の基地として全国屈指の漁港である。遠洋漁船乗組員の保健衛生に対する関心は近来とみに向上し,そのあらわれとして飲料水の安全を確保することに注意を払うようになってきた。
過激な労働と長期間の航海をなす遠洋漁船乗組員の健康に飲料水は重要な影響を与えるものと考えられ,昭和34年7月から昭和35年8月まで1カ年間にわたり,三崎港を基地とする遠洋漁船100隻について帰港直後の水槽内の残存飲料水を採取し,衛生検査指針に基づき水質検査を行なった。また採水に際して次に示す21項目について調査,測定した。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.