原著
集団検査用蟯虫検査器具の考察と2,3の測定成績についての吟味
川上 吉昭
1
,
針生 敏雄
1
,
阿部 睦男
2
,
白石 真
3
,
目黒 勇平
4
1東北大衛生
2仙台市南保健所
3宮城県七ヶ浜町診療所
4宮城県北郷診療所
pp.114-116
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202247
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近年公衆衛生の発展と共に寄生虫病の予防対策が積極的に行われ,めざましい効果をあげている。しかし寄生虫の中でも蟯虫については,比較的等閑に付されているが,かなり蔓延を見ており最近の成績1)2)においても80%以上の寄生率を示している。この原因は蟯虫検査法に集団検査用として適当な方法がない事と,寄生率の高い割合に他の寄生虫の如き著明な害作用が少い事であろう。又駆虫に日数を要する事も1因と思考される。
著者等は蟯虫予防対策の1つとして比較的手数のかからない集団検査用器具を試作し,2,3の集団に応用し従来行なわれている方法と比較検討した。
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