時評
我が保健所の年間計畫について
伊達 富久
1
1岡山保健所
pp.215-217
発行日 1951年11月15日
Published Date 1951/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200952
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保健所法が改正せられて5年目になる。其間保健所は新築,増員,業務の擴大等可成り目覺しい進展を示した。當初の保健所は出た釘を打つ樣な仕事で追い廻されて冷靜な判斷企畫のいとまもない感が強かつたが近來町村の衞生豫算が確立し衛生事業への理解も深まり又各種團體の活動も漸く活發となつて來たので保健所は今や衞生事業の中心として管内衛生事業の調整や保健所自ら行う衞生行事に計畫性のある活動が期待出來る樣になつた。殊に本年は新結核豫防法の實施あり,又農村でも寄生虫問題,受胎調節,鼠族昆虫驅除等に關する世論も起り保健所への期待は一段と高まりつつあるので此機運に乘じて可成り鋭敏な觀察と手廻しのよい對策をたて保健所の有する豫算並びに人の能力を最も有效に働かせることは吾々の使命であろう。
茲に本誌のおすすめがあつたので我が岡山保健所の年間計畫を發表させて戴く。
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