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急性灰白髄炎の疫學—特に我國に於ける最近の流行を中心として
甲野 禮作
1
1國立公衆衞生院衞生微生物學部
pp.99-102
発行日 1951年9月15日
Published Date 1951/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200908
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私がかつて公衆衞生學雑誌に「急性灰白脊髄炎の疫學」1)と題して綜説を試みてから2年經過し,本病の届出制度が普及徹底するにつれて,我國急性灰白髄炎の流行の實態が明らかに成りつゝある。
第1表に示す樣に患者數は昭和24年度3,127名,昭和25年度3,197名,昭和26年は第31週迄に2,403名と年々増加する傾向にあるらしい。昭和24年夏には北海道,東北ことに青森縣に流行があり,一方季節を異にして宮崎縣に流行があつた。これ等の集團的発生は昭和13,15年阪神地方の流行以來のものであつた。
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