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北日本公衆衞生會議
小谷 新太郞
1
1厚生省公衆衛生局豫防課
pp.153-155
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200729
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昭和25年4月18日から3日間,日米合同北日本公衆衞生會議が仙臺市に於て盛大に行われた。會場は東北大學醫學部講堂で,参會者は進駐軍側は30餘名,日本側は200名餘であつた。會場の中央壇上には,この會議のモツトーである "Plan your part in preventing diseases" "豫防は皆さん自身の力で" と大きく書かれて掲げられてあつた。いくつかのマイクロフオーンがそなえてあり,會場の大きさもこの種の會議にふさわしい大きさであつて,會議を成功に導くに與つて力があつた。
さて第1日の午前中は,關係者の祝辭があり,サムス准將より會議の目的について説明があつた。その中で廣い意味の公衆衞生には4つの面があると述べられた。(1)疾病豫防Prevention (2)醫療Medical care (3)社會福祉Welfare及び(4)社會保障Soci l securityである。この4部面がうまく組合わされて行はれなければ,眞の公衆衞生の成果を期することはできない。今回は疾病豫防を主として會議の題目に取り上げたが,その他のものが取り上げられなかつたからとて,それが公衆衞生上重要性が少いということを意味するのではない。今後は少なくとも6ヶ月に1回,この種の會議を開いて,順次公衆衞生の各方面の問題を取上げて行くつもりであるとも述べられた。
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