特集 結核
農村結核の疫學的研究—埼王縣富岡村における調査成績(第1報)
染谷 四郞
1,2
,
重松 逸造
1,2
,
川村 達
1,2
,
平山 雄
1,2
,
宍戸 昌夫
1,2
,
下舌 富太郞
1,2
,
山下 昇
3
1公衆衞生院疫學部
2衞生微生物學部
3埼玉縣所澤保健所
pp.4-12
発行日 1950年1月15日
Published Date 1950/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200565
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.まえがき
戰後わが國農村における結核の増加蔓延がしきりに報ぜられているが,同一集團について戰前と戰後の調査成績を比較檢討した報告は未だ殆んどみられない。われわれは昭和23年8月埼王縣富岡村において全村民を對象として,結核の疫學的調査を行つたが,同村は既に昭和14年第一回調査を實施して以來,同15,16,18,21年の前後5回に亘つて繼續調査を實施してきているので,こゝには昭和23年度に行つた第6回調査の成績を中心に,前5回の調査成績と比較檢討した結果の概略を報告する。尚本村昭和14,15年度の調査成績は第一報として野邊地他9名によつて報告ずみである(1)。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.