原著
原蟲性疾患に關する研究—昭和23年度研究業績要約(學研傳染性疾患研究特別委員會)
小泉 丹
1
,
石井 信太郞
2
,
松林 久吉
1
,
澤田 藤一郎
3
,
宮崎 一郞
3
,
森下 薰
4
,
山田 弘三
5
,
宮川 正澄
5
,
細田 盂
6
,
鈴木 成美
6
,
林 直敬
7
,
村上 榮
8
,
寺坂 源雄
9
,
後藤 正勝
10
,
佐藤 八郞
11
1慶大
2予研
3九大
4阪大
5名大
6京都府立醫大
7慈恵醫大
8岡山醫大
9東北大
10東大
11鹿兒島醫大
pp.379-386
発行日 1949年5月25日
Published Date 1949/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200463
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本年度の協同研究課題は,マラリアの問題として,地域的マラリアと,その戰後の變化,戰後マラリアの新發生,新流行,特に熱帯マラリア患者の發生を取あげ,其他の原蟲性疾患の課題としては赤痢アメーバ及びアメーバ赤痢の治療を問題とした。マラリアの新流行及び舊來の有病地の状態に關して詳しい調査が進められて,その實状が明確にされ始めたこと,熱帶マラリア患者の發生,及びその流行と云われた例の再檢討がなされたことも喜ばしいことである。赤痢アメーバに關しては,培養に於ける共在細菌の問題が進んだことが重要な收獲と思われる。
本年度最後の會合で報告された成績の大要は下の如くである。
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