連載 「笑門来健」笑う門には健康来る!~笑いを生かした健康づくり・1【新連載】
「笑い」とは?―なぜ今,「笑い」が注目されているのか?
大平 哲也
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1大阪大学大学院医学系研究科社会環境医学講座公衆衛生学
pp.319-321
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102398
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昔から「笑う門には福来たる」,「Laughter is the best medicine」と言われているように,洋の東西を問わず,その効果が経験的に知られてきました.しかしながら,実際に笑いと健康・疾病との関連についての研究が盛んになってきたのは,ここ数十年のことです.
例えば,“Medline”に収載されている世界中の学術情報の中で,最近30年間における論文のタイトルに“Laughter(笑い)”を含む文献がどの位あるのかを5年ごとに調べると(図),1982~1986年には27本であった論文数が,年々増加し,2007~2011年の5年間では121本になっていました.もちろん,その全てが笑いの良い効果を見たものではありませんが,この結果は笑いと健康・疾病との関連が注目されるようになってきたことを反映していると考えられます.
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