連載 保健所のお仕事─健康危機管理事件簿・15
集団胃腸炎への対応(平成10年度)その1
荒田 吉彦
1
1北海道保健福祉部医療政策局地域医師確保推進室
pp.486-489
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102139
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月刊誌の宿命ですが,タイムラグがあります.この稿を書いているのは3月下旬ですが,掲載されるのは6月号です.
ご存知の通り,この3月11日に,国のあり方を根本から見直さなければならない規模の大災害が日本を襲いました.この時,私は北海道保健所長会理事会で,新たな医療再生計画の進め方に関する説明をしていました.地震の少ない札幌にしては珍しく,大きく長い揺れが続きました.揺れが収まると直ちに,かつての同僚である保健所長たちは,携帯電話で地震情報を確認し,「津波が来るかもしれない」と職場と連絡をとり始めました.保健所を離れて1年を経過し,大きな組織の中で勤務することに慣れてきた私にとって,その姿はとても頼もしく映りました.
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