連載 リレー連載・列島ランナー・23
北の大地から保健師活動を思う―保健師同士の連携・協働から
加倉 雅代
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1北海道後志総合振興局保健環境部保健福祉室(北海道倶知安保健所)
pp.146-149
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102034
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はじめに
福島県保健福祉部の菊地とも子さんからバトンを受け継ぎました.菊池さんは平成14年度に国立保健医療科学院の公衆衛生看護管理コースで1か月間学びを共にしたことがご縁で,これまで電話やメールでお付き合いさせていただいている保健師仲間です.
北海道は日本列島の最北に位置していることや,他県と陸続きではなく距離があることもあり,自分にとっては他都府県の保健師やその活動はどちらかというと,身近な存在ではありませんでした.
その上で,受講した研修は大変有意義な内容であったとともに,全国の保健所,市町村の保健師仲間と出会え,長期間にわたり交流できたこと,その仲間から実に多くの学びや実践に向けたヒントをもらえたことが最大の成果だったと思っています.
特に,保健師は都道府県や所属が違っても,住民の健康づくりや健康課題解決に向けた支援を行うという共通のミッションを持って全国で活動しているのだと実感でき,さらに,都道府県,所属を越えて保健師同士がつながることで見えてくるものが何と大きいことかと,とても感動しました.
それは,もしかすると,保健師には日本中が連帯できる誇るべき(恐るべし!)“仲間意識”があるからなのではないかと思えました.
そのことを思い出しつつ,今回バトンをいただいたこの機会に,日頃の保健師活動を展開する中で,自分自身が大事にしたいと思っている保健師同士の連携・協働について考えてみようと思います.
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