特集 健康危機における情報ネットワーク
―保健所の取り組み②―神戸市保健所の健康危機管理
井上 明
1
,
森 哲夫
2
1神戸保健所(予防衛生課)
2神戸保健所
pp.510-512
発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100901
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平成7年1月17日,阪神淡路大地震が起こり,神戸市内も未曾有の被害を受けた.その後,神戸市保健所では健康危機管理における組織づくりとその強化が進んできたので,本稿にてその概要を紹介したい.
健康危機管理―組織づくりとその強化
1. 1保健所9保健部体制
平成10年4月,神戸市は9保健所から1保健所体制とし,各区保健部は区組織であるとともに保健所の保健部とし,全職員を保健所職員としても発令した.大半の保健所長業務は従前どおり保健部業務とし,市民サービスを低下させず,むしろ機能強化や業務の質の向上を目標とした.保健師や監視員以外の専門職種の大半は保健所に集約し,各区事業へ派遣することで合理化した.
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