連載 世界を見て,日本を見る.Public Health Opinion・2
世界銀行の保健医療分野活動
青山 温子
1
1名古屋大学大学院医学系研究科国際保健医療学
pp.152-153
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100574
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世界銀行グループ(The World Bank Group)は,世界保健機関,国際労働機関などと並ぶ,国際連合経済社会理事会の下の独立専門機関である.国際復興開発銀行(International Bank for Reconstruction and Development: IBRD),国際開発協会(International Development Association: IDA),国際金融公社,多数国間投資保証機関,国際投資紛争解決センターの5組織から成るが1),通常,IBRDとIDAをあわせ,狭義の世界銀行(The World Bank)と呼んでいる.
1944年のブレトンウッズ協定に基づき,1945年,国際通貨基金とIBRDが設置された.IBRDの設立目的は戦後復興支援であったが,それが一段落し,他方,アジア・アフリカの旧植民地諸国が独立するなどして,経済開発支援が求められるようになった.世界銀行の役割も,貧困緩和・経済開発へと変化した.
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