視点
公衆衛生の今後―市民総ぐるみの健康づくり
小川 勇夫
1
1相模原市
pp.82-83
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100563
- 有料閲覧
- 文献概要
健康でありたいという思いは,万民の共通の願いである.しかし,周辺に目を向けると,道路には自動車があふれ,建物にはエスカレーターやエレベーターが整備され,家庭には様々な電化製品が氾濫しており,人が自ら動かなくても済むような生活様式に変容してきている.現代人は本当に,自ら動かなくなったと言える.
体を動かすことは生きていることの証であり,健康の源でもある.生来,体を動かすことが好きな私は,毎日ウォーキングを心掛けている.スピードをちょっとスローにすると,普段はあまり気にとめない小鳥のさえずりに耳を傾けたり,道端にひっそりと咲く名も知らぬ花に見入ったり,心が豊かになる.私にとって,ウォーキングは健康法であり,心を癒してくれるものである.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.