特集 喫煙対策はどこまで進んだか
千代田区「歩きタバコ禁止」条例の効果を検証する
小川 賢太郎
1
1千代田区環境土木部生活環境課
pp.940-944
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100517
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条例制定の背景―地域の「声」が生んだ新条例
1. 住民の深刻な悩み
千代田区は,夜間人口が約4万人ですが,昼間人口は買い物客などの出入りを含めると90万人とも100万人とも言われるほど,昼夜の人口の差が大きいまちです.
これだけ多くの人々が区内に集中するということは,地域の生活環境も悪化しやすい状況にあると言えます.こうしたことから,「ポイ捨て」や「歩きタバコ」「置き看板」などの路上障害物といった,まちの環境を悪化させているものへの苦情や改善への強い要望が,かなり前から区役所に数多く寄せられていました.また,区民と区長との対話集会である「ふらっと区長室」の中でも,非常に多い要望事項でした.
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