特集 子ども虐待予防
母乳育児支援からはじまる虐待予防
石丸 敏子
1,2
1富山県母乳育児推進連絡協議会事務局
2富山県厚生部健康課
pp.29-33
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100005
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近年,育児不安,子どもへの虐待などが増加しており,母子保健の課題の1つとなっている.特に児童虐待の発生は乳幼児期に最も多く,虐待者は実親が8割を超えているが1),児童虐待は一部の特別な人たちに限られたことではなく,いくつかの問題(困難性)が重なれば,どの人であっても起こしかねないと理解されつつある2).
児童虐待の予防については,母子保健事業に期待されているところが大きく,本稿では,母子の健康や福祉にとって利点が多いと言われる母乳育児について,地域における支援の活動が虐待予防となりうるか,本県の取り組み等を通して検討した.
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