連載 日本赤十字社助産師学校 教育実践の足跡・3
—日本赤十字社助産師学校の教育実践②—助産師の思考を育てる産褥期教育—臨床との協働が育む「判断する力」
加瀬 香奈恵
1
1日本赤十字社助産師学校
pp.465-471
発行日 2026年10月25日
Published Date 2026/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.134781680800050465
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助産師教育を取り巻く社会的背景
出生数の減少や分娩取扱施設の集約化,正常分娩の保険適用に向けた議論など,助産師を取り巻く環境は大きく変化している。学生が実習で経験できる分娩件数の確保は年々難しくなり,OSCE(客観的臨床能力試験)やシミュレーション教育を取り入れる養成校も増えている。さらに,新型コロナウイルス感染症(以下,コロナ)の流行以降は,実習時間や実習方法にも制約が生じ,学生が母子と継続的に関わる機会は限られるようになった。
本校でも,コロナ禍以前は,学生が自ら分娩介助を行った母子を退院まで継続して受け持っていた。しかし,実習時間の短縮により十分な学習機会の確保が難しくなり,学内教育と臨地実習を相互に補完しながら,対象を理解し判断する力を育む教育へと再構築してきた。

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