連載 私のターニングポイント・第72回
移住がくれた新しい役割と成長の実感
守屋 一憲
1
1十条武田リハビリテーション病院
pp.448
発行日 2026年4月15日
Published Date 2026/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520600040448
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本稿を寄稿するにあたり,自分にとってのターニングポイントは何だったのかとあらためて考えてみました.振り返ってみると,やはり「北海道から京都への移住」が最も大きな転機であったと感じています.北海道の病院に新卒で入職し,呼吸器・心疾患・がんの理学療法をはじめ,回復期での運動器・脳血管疾患の理学療法,外来での腱板損傷術後の理学療法,透析前の予防指導など,多岐にわたる経験を積ませていただきました.そのなかで日本糖尿病療養指導士の資格も取得し,臨床家としての基盤を築くことができました.当時の私は安定志向で,「このままこの病院で働き続け,いずれはマイホームを購入し,役職に就くのだろう」と,将来を大きく変える選択をするとは思っていませんでした.
そんななか,2016年に結婚した妻が,旅行で訪れて感銘を受けた京都へ「どうしても移住したい」と強く希望しました.わが家のパワーバランスでは私に断る選択肢はなく,京都市への移住が決まりました.2018年に新天地での勤務が始まり,頼る人もいない環境で不安を抱えながら,回復期リハビリテーション病棟の専従として働き始めました.移住当初は北海道に帰りたいと思う日も多く,慣れない土地での生活に戸惑うこともありましたが,日々の業務を通して少しずつ環境になじんでいきました.
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