連載 とびら
ACP—母の人生会議
髙田 順子
1
1東京ベイ・浦安市川医療センターリハビリテーション室
pp.643
発行日 2025年6月15日
Published Date 2025/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590060643
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“最期”について考えることも,リハビリテーションでゴールを考えることも,「どのような人生にしたいか」を考えるプロセスであることにおいて,とても似ていると思います.人生会議とか,ACP(advance care planning)と呼ばれていますが,その人の人生観や価値観,希望に沿った,将来の医療およびケアを具体化することを目的に,その人の意思決定を支援するプロセスです.私が勤める急性期病院では,しばしばACPが行われています.この「理学療法ジャーナル」を読んでいらっしゃる方々で,ご自身の大切な人のACPを経験されたことがある方は,いらっしゃいますか?
半年前に,わたしの家族はACPとしての人生会議を経験しました.これまでに,母が「どのように生きていきたいのか」を話したことはありましたが,「どのように最期を迎えたいか」について話したことはありませんでした.
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