Japanese
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特集 鼓室形成術—基本とコツで上手くなる
Canal wall up法とscutum plasty
Canal wall up mastoidectomy and scutum plasty
藤川 太郎
1
,
白馬 伸洋
1
Taro Fujikawa
1
,
Nobuhiro Hakuba
1
1帝京大学医学部附属溝口病院耳鼻咽喉科
キーワード:
外耳道後壁保存型鼓室形成術
,
anterior route
,
bottom push up
,
push & pull
,
scutum plasty
Keyword:
外耳道後壁保存型鼓室形成術
,
anterior route
,
bottom push up
,
push & pull
,
scutum plasty
pp.137-140
発行日 2025年2月20日
Published Date 2025/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970020137
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POINT
●外耳道後壁を保存するcanal wall up(CWU)法は,外耳道の自然な形態を保ち,長期にわたる乳突腔障害が避けられる低侵襲な術式である。
●CWU法では上鼓室側壁がアーチ壁のように真珠腫をまたぐため,真珠腫に接するアーチ面(底部)の死角における遺残と上鼓室再建部における再形成が懸念される。
●bottom push up(BPU)はCWU法で真珠腫母膜の連続性を保ちながら剝離する手法で,真珠腫の一塊摘出を可能にして遺残を予防する。
●BPUは外耳道側からの上鼓室側壁底部の追加削除を行わないので上鼓室側壁再建(scutum plasty)の範囲が最小となり,強固な再建を可能にして真珠腫再形成を予防する。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2028年2月)。
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