今月の特集1 B型肝炎の臨床検査
扉
後藤 和人
1
1東海大学医学部臨床検査学
pp.933
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200690090933
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B型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)には,これまでの報告により全世界で20億人以上が,国内でも1500万人以上が一過性の感染をしていると類推されています.日本はHBVユニバーサルワクチンの導入が先進国のなかで最も遅い(2016年10月)ため,新たな感染者も散見されます.そのため,B型肝炎の臨床検査の理解は重要です.近年,B型肝炎の臨床検査・治療法は大幅にアップデートされており,ガイドラインの改変も頻回に行われています.特にB型肝炎の再活性化の予防は,医療安全などの観点より非常に重要です.
本特集では「B型肝炎の臨床検査」というテーマのもとで,実臨床において重要なトピックを中心に第一線で活躍されている方々に解説いただきました.B型肝炎の実臨床で行われている臨床検査の新たな知識の習得の一助となれば幸いです.

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