臨床経験
当院におけるメフィーゴ®パックによる人工妊娠中絶成功率と合併症・副作用の報告
成相 舞花
1
,
平池 修
2
,
鈴木 研資
2
,
髙橋 理紗
1
,
白戸 智洋
1
,
川邊 絢香
1
,
木村 周平
1
,
林 崇
1
,
堀 慎一
1
,
瀬戸 理玄
1
1瀬戸病院産婦人科
2東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
pp.1177-1181
発行日 2025年12月10日
Published Date 2025/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698650790121177
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▶要旨
経口人工妊娠中絶薬のメフィーゴ®パックが2023年4月に日本で薬事承認されてから1年が経過したが,まだ国内の実臨床での使用経験の報告は少ない.そこで,当院におけるメフィーゴ®パックの使用プロトコルを提示するとともに,当院での使用経験について報告する.
当院でメフィーゴ®パックを導入した2023年8月以降にメフィーゴ®パックによる人工妊娠中絶を希望にて行った24例を対象とした.24時間以内でのメフィーゴ®パックによる胎囊排出を指標とした人工妊娠中絶成功率は100%であった.1例は経過観察目的に1泊入院したが,そのほかの23例は日帰り退院が可能であった.内服以外の鎮痛薬の追加を要した症例はなかった.retained products of conception(RPOC)症例はなく,出血などの合併症で再入院を要した症例もなかった.今後さらなる症例の蓄積が望まれる.
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