特集 骨盤内臓全摘術のすべて
扉
pp.645
発行日 2025年6月20日
Published Date 2025/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698570800060645
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骨盤悪性腫瘍に対する骨盤内臓全摘術は,外科領域における高難度・高侵襲手術の一つである.適応となる疾患も多岐にわたり,術後のQOLの低下も避けられない.一般の直腸癌手術の手技や解剖の知識だけでは到底成しえない手術であり,骨盤解剖や神経機能の知識に加え,泌尿生殖に関する知識も必要となる.手術では,さまざまなコツだけでなく,骨盤の静脈からの出血コントロールなどの技術も必須である.周術期合併症も多彩であり,重篤化しやすい.このように,技術だけでなく多くの知識を要する手術手技であるため,本特集ではこの領域のエキスパートによる解説を通じて,経験の少ない若手外科医にも本術式の理解を深めていただきたく企画した.

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