連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した病院の経営・49
一般財団法人永頼会 松山市民病院—「市民の市民による市民のための病院」経営と組織風土の醸成
堀之内 重人
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.62-68
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038523770840010062
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松山市民病院(以下,同院)は,民間病院でありながら病院名に「市民」を冠する,市民のための病院だ.その理念は「地域住民のために存在する」「高度急性期医療を目指す」「思いやりの医療をもって地域社会に貢献する」「職員とその家族の幸福を追求する」であり,多くの市民に必要なコモンディジーズから高度急性期まで幅広く手掛けることにより地域医療を支えている.
取材を通して,高い専門性を備え,診療科の垣根を超えた多職種の連携を可能にする組織風土が同院の最大の魅力だと感じた.今回は同院が市民のために実施する取り組みと,組織風土を醸成する人材に関する取り組みについて紹介したい.
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