特集 脳とAI—脳科学と人工知能研究の未来
特集「脳とAI—脳科学と人工知能研究の未来」によせて
岡本 仁
1
,
磯村 拓哉
1
1理化学研究所脳神経科学研究センター
pp.2-3
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310770010002
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科学はときとして社会に大変革を及ぼす。後世,20世紀が量子と遺伝子の時代だったと未来人に語り継がれるとすれば,21世紀は人工知能(artificial intelligence;AI)の時代だったと言われるに違いない。
近年人工知能は,コンピューターの性能の長足の進歩に伴って,深層学習(deep learning)によって,囲碁などのゲームに始まり,タンパク質の立体構造をはじめとする様々な予測が可能となった。そして,そのめざましい成果はノーベル物理学賞,化学賞に輝いた。更に,大規模言語モデル(large language model;LLM)の登場によって,人工知能は,言語にとどまらず,画像,音声,制御など多様な領域を統一的に扱い,推論や思考をも扱える能力を示しつつある。人工知能が,われわれの日常生活に深く浸透してきている。

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