Japanese
English
特集 新組織学シリーズⅥ:心臓
Ⅱ.心臓と臓器連関
心臓と内分泌代謝制御
The heart and endocrine-metabolic regulation
名越 智古
1
Nagoshi Tomohisa
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座循環器内科
キーワード:
心臓エネルギー代謝
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
生体温度制御
Keyword:
心臓エネルギー代謝
,
ナトリウム利尿ペプチド
,
生体温度制御
pp.580-585
発行日 2025年12月15日
Published Date 2025/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760060580
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不全心で大量に産生・分泌されるナトリウム利尿ペプチド(natriuretic peptide;NP)の発見により,心臓は単なるポンプ臓器ではなく内分泌臓器としても重要な役割を担っていることが明らかになった。NPは心不全の病態において,様々な臓器連関を介して精緻なエネルギー代謝制御を行い,全身の恒常性維持に寄与していることが示されつつある。一方,糖尿病や肥満といった内分泌代謝系の異常は,心機能や心血管構造,更にはNPを含む様々な神経体液性因子の制御や相互作用に大きな影響を及ぼす。こうした,心臓と内分泌代謝系との双方向的クロストークは,心血管疾患の発症および進展に深く関与しており,心不全の病態形成における重要なメカニズムとして注目されている。
本稿では,内分泌臓器としての心臓とエネルギー代謝との関わりについて,特にNPに焦点を当て,筆者らの最近の知見も交えて概説する。

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