増大特集 ワクチン開発
Ⅲ.シナジー拠点(北海道大学)
SARS-CoV-2によるMHC-Ⅰ経路の阻害機構
田中 努
1,2
,
Patrick Kao
1,2
,
小林 弘一
1,2
Tanaka Tsutomu
1,2
,
Patrick Kao
1,2
,
Kobayashi Koichi
1,2
1北海道大学大学院医学研究院免疫学教室
2北海道大学総合イノベーション創発機構ワクチン研究開発拠点(IVReD)
キーワード:
NLRC5
,
MHC-Ⅰ
,
ORFs
,
核内移行
Keyword:
NLRC5
,
MHC-Ⅰ
,
ORFs
,
核内移行
pp.436-437
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050436
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
MHC-Ⅰによる抗原提示はウイルス免疫を誘導し,ウイルス感染防御において重要である。しかしながら,SARS-CoV-2をはじめとする多くの病原ウイルスは,免疫回避に関与する遺伝子を有しており,それらを用いて宿主細胞のMHC-Ⅰ発現を多段階で抑制している。本稿では,それらウイルス,特にSARS-CoV-2のMHC-Ⅰ発現抑制機構について概説する。
Copyright © 2025, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.