増大特集 ワクチン開発
Ⅰ.SCARDA
SCARDAの目指す課題:感染症危機管理の確立
濵口 道成
1
Hamaguchi Michinari
1
1日本医療研究開発機構先進的研究開発戦略センター(SCARDA)
キーワード:
感染症危機管理
,
パンデミック
,
人獣共通感染症
,
Disease X
,
SCARDA
Keyword:
感染症危機管理
,
パンデミック
,
人獣共通感染症
,
Disease X
,
SCARDA
pp.398-399
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.037095310760050398
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人類の歴史は感染症との戦いでもあった。しかしワクチン,抗菌薬の開発などにより,結核などの感染症も治療可能となった。ところが,人口爆発による環境破壊は,密林に閉じ込められていた致死的感染症の人類社会への侵入を加速している。今,人類社会は再び感染症の時代を迎えつつあり,パンデミック発生に対応できる強靱な社会,研究開発体制をつくり上げる必要がある。令和4年,ワクチンの研究開発管理を行うSCARDAが設立された。SCARDAは,産学連携を推進し,最先端の研究開発を分野横断的かつ長期継続的に支援している。また,次のパンデミックに備え,“未知の感染症Disease X”に対する対策を実践的に進めている。
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