トピックス
光超音波イメージングの臨床応用
浦野 萌美
1
1慶應義塾大学医学部放射線科学教室(診断)
pp.718-721
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530070718
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
光超音波イメージング(photoacoustic imaging:PAI)は,光の吸収と超音波を利用した最先端の画像診断技術である.光吸収体が光を吸収し音響波を発生するという光音響効果を応用し,3次元かつ高解像度で非侵襲的に生体内を観察することが可能である.体内のヘモグロビンを光吸収体として用いることにより,生体内を走行する血管を観察できる.現在,国内外で活発に臨床研究が進められている.本稿ではPAIの原理から臨床応用までを概説し,今後の展開について述べる.日常の臨床現場でのPAIの可能性に触れていただきたい.

Copyright © 2025, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.