臨床医からの質問に答える
尿試験紙検査のP/C比,A/C比はどのように計算されているのですか?
佐藤 志保美
1
1新渡戸記念中野総合病院中央検査科
pp.560-563
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.030126110530050560
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はじめに
2024年現在,日本の慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者数は約2,000万人に上り,透析患者数は2022年時点で約35万人となっている1).CKDの早期発見,診断,重症度判定や死亡の主要原因である心血管疾患(cardiovascular disease:CVD)との関与(心腎連関)において,尿検査のなかでも蛋白尿や微量アルブミン尿の評価は重要な位置付けとなっている.特に,CKDのなかで最大の原疾患である糖尿病関連腎臓病(diabetic kidney disease:DKD)における尿アルブミンの測定は,早期診断,予後判定,治療効果判定に有用であることが知られている.

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