特集 抗菌薬の選び方・変え方・やめ方
抗菌薬の選び方
〈疾病編〉
咽頭炎の初期治療
竹林 康幸
1,2
1東京医科大学病院感染制御部
2東京医科大学病院感染症科
キーワード:
急性咽頭炎
,
咽頭痛
,
嚥下時痛
,
Centorの基準
,
A群溶連菌抗原迅速検査
Keyword:
急性咽頭炎
,
咽頭痛
,
嚥下時痛
,
Centorの基準
,
A群溶連菌抗原迅速検査
pp.802-805
発行日 2025年5月10日
Published Date 2025/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620060802
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Point
◎急性咽頭炎のほとんどはウイルス性であり,抗菌薬は不要で自然軽快する感染症である.
◎A群溶連菌性咽頭炎の診断にはCentorの基準が有用であるが,なかでも症状の単一性は細菌性咽頭炎らしさを支持する.
◎A群溶連菌性咽頭炎の治療の第一選択はアモキシシリンだが,ペニシリンアレルギーがある場合にはクリンダマイシンや第一世代セフェム系を使用する.
◎咽頭炎の鑑別診断として伝染性単核球症や,性感染症として淋菌やクラミジアによる咽頭炎も想起できるようにする.

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