特集 いつものアノ病気,アノ状態—“在宅で診るときならでは”の「コツ」!
特集にあたって
中村 琢弥
1
1滋賀家庭医療学センター弓削メディカルクリニック
pp.382-383
発行日 2025年3月10日
Published Date 2025/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620030382
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現在の日本では超高齢社会や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行などのさまざまな影響を受けて,いっそう「在宅医療」のニーズは広まり,その重要性は増してきている状況にあります.まだまだ地域差はありますが,なかには在宅専門でのクリニック開業のケースなども見受けられるようになり,その在宅医療の展開の仕方についても多様なサービスの形が設けられるなど,確実に現代の日本の医療の重要な一角を担っていると言っても過言ではない状況になってきています.
対して振り返れば,過去われわれ臨床現場の医療従事者が実際に医学を学んできたフィールドや文脈については,実はその多くは「外来」や「病棟」を舞台としたものとなっていたのではないでしょうか.病棟ならばこうする,外来ならばこうする,といった知見やノウハウが,そのまま「在宅」で適応できなかったケースにもおのおの出合ったことはあるのではないでしょうか.

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