特集 POSの応用とその実践—第6回POS研究会報告
特集にあたって
岩崎 栄
1,2
1厚生省病院管理研究所医療管理部
2長崎県立成人病センター多良見病院
pp.787
発行日 1984年12月30日
Published Date 1984/12/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663908036
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診療記録のPOS化は,ことに看護界において,かなりの普及と実践が行われている.しかも,少なくともPOS的に物を考えたり,POS的志向による診療録の記載をしようとする試みは,医師の間でも育成されようとしている.
医師の行為が診断と治療に偏していて,患者中心のケアでないなどの批判を多く聞かされる今日ではある.しかし,これら診断と治療という行為の過程には,POSの考え方がどうしても無意識のうちに導入されているのであって,せっかくのこれらの実践の過程を記録として残さないことは,むしろ患者ケアにとっても,診療・研究上も一大損失といわざるを得ない.
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