連載 Clinical Exercise・213
Q考えられる疾患は何か?
水川 良子
1
1杏林大学医学部皮膚科学教室
pp.367-368
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790060367
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■症 例■
患 者:78歳,女性
主 訴:両側前腕伸側の皮疹
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:半年前の夏頃より両前腕伸側に数個の淡紅色皮疹を自覚した.前医でステロイド剤や抗菌薬の外用を行ったが改善せず,当科を紹介され受診した.
現 症:両前腕伸側に2〜3 mm大のほぼ均一な弾性硬の淡紅色から一部やや黄白色調の小丘疹が多発散在していた.顔面を含むその他全身には同様の皮疹を認めず,圧痛や瘙痒感などの自覚症状は伴わなかった(図1a,b).ダーモスコピーではやや黄色調を呈し,毛細血管拡張像が確認された(図1c).
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