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増刊号特集 最近のトピックス2025 Clinical Dermatology 2025
5.皮膚科医のための臨床トピックス
帯状疱疹ワクチンの定期接種化に向けての動向
Trends toward making the herpes zoster vaccine a routine immunization
渡辺 大輔
1
Daisuke WATANABE
1
1愛知医科大学皮膚科
1Department of Dermatology, Aichi Medical University, Nagakute, Japan
キーワード:
帯状疱疹
,
生ワクチン
,
不活化ワクチン
,
定期接種
,
厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
Keyword:
帯状疱疹
,
生ワクチン
,
不活化ワクチン
,
定期接種
,
厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
pp.177-180
発行日 2025年4月10日
Published Date 2025/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002149730790050177
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summary
帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus : VZV)の再活性化によって発症し,高齢化や免疫低下が主因とされる.日本では2014年に水痘ワクチンの定期接種が開始され,水痘は激減したが,成人の帯状疱疹発症率に影響を及ぼしている可能性がある.近年,発症年齢の若年化も指摘されている.ワクチンは生ワクチン(ビケン)と組換えワクチン(シングリックス)の2種があり,世界的にも定期接種が進むなか,日本では2025年度からの帯状疱疹ワクチンの定期接種が決定された.対象は原則65歳,5年ごとのキャッチアップ接種も実施予定である.今後は接種控えや助成制度の整理が課題となる.

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