コミュニティケア 27巻8号 (2025年7月発行)

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特集　訪問看護におけるリハビリテーション

扉 27巻8号 , 2025年7月 , pp.7-7

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訪問看護の理念に基づくリハビリテーションについて基本から整理し、リハビリテーションの視点を持って提供する訪問看護の意義やあり方、リハビリテーション専門職との効果的な連携の方法や工夫などを実践事例とともに提示します。

〈メッセージ〉

訪問看護におけるリハビリテーションのこれまでの経緯と今後への期待高砂　裕子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.8-9

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1992年に訪問看護ステーションが誕生してから32年。当初から訪問看護の一環として提供されてきたリハビリテーションの重要性について、これまでの経緯を振り返ります。また、一般社団法人全国訪問看護事業協会が訪問看護師とリハビリテーション専門職とのよりよい連携に向けて取り組んできた事業等にも言及し、今後に向けたリハビリテーションへの期待について述べます。

〈解説1〉

訪問看護におけるリハビリテーションの基本尾田　優美子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.10-13

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リハビリテーションの基本的な視点を持ち、「自立した日常生活」と「心身の機能の維持回復」をめざして行う訪問看護において、筆者が長年培ってきた経験を踏まえ、利用者のリハビリテーションのニーズに気づくことやその効果等の説明、セルフトレーニング等における訪問看護師の役割について解説します。

〈解説2〉

訪問看護師とリハビリテーション専門職との連携の意義と効果藤田　淳子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.14-17

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訪問看護師とリハビリテーション専門職（以下：リハスタッフ）による訪問看護の位置づけ、包括的なアセスメントの重要性や連携による効果について、調査研究結果等にも言及しながら解説。それぞれの職種の強みを生かし、視点を共有してアセスメントからケアへとつなげ、利用者の暮らし全体を支える連携のあり方について述べます。

〈報告1〉

摂食嚥下リハビリテーションにおける訪問看護師の実践安原　明美 27巻8号 , 2025年7月 , pp.18-21

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胃瘻増設後、2年あまり経口摂取を中止していた認知症高齢者のために、介護者である家族は「何か口から食べさせてあげたい」という強い願いを持っていました。その目標に向けて、訪問看護師が行った摂食嚥下リハビリテーションの実施例を報告します。

〈報告2〉

小児訪問看護における理学療法士・作業療法士との連携田中　歩 , 関川　照代 , 緒方　かおる , 佐藤　麻沙美 , 高橋　佐知子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.22-25

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医療的ケア児などに対し、支援者の誰もが等しく安全にリハビリテーションを実施できることを前提に、理学療法士・作業療法士との連携を生かしながら、家族を含むチーム全体の信頼関係を高めていった事例を紹介します。

〈報告3〉

精神科訪問看護における作業療法士との連携原子　英樹 27巻8号 , 2025年7月 , pp.26-28

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作業療法士との密接な連携を通して、うつ病の利用者の支援に丁寧にかかわりながら、次第に健康状態が変化してきた家族介護者とも信頼関係を築き、両者によりよい支援ができた事例を報告します。

〈関連論考〉

訪問看護における転倒・転落を回避するレジリエントな実践とは田中　孝美 27巻8号 , 2025年7月 , pp.30-31

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「うまくいっていることを増やす」というレジリエンス・エンジニアリングの考え方をベースに、訪問看護師の実践の中にリハビリテーション本来の思想がどのように組み込まれているのかを明らかにします。

〈コラム〉

訪問看護師とリハビリテーション専門職が築く豊かな支援のかたち河本　のぞみ 27巻8号 , 2025年7月 , pp.32-33

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訪問看護師とリハビリテーション専門職の“見ている景色”の違い

　訪問看護師とリハビリテーション専門職（以下：リハスタッフ）の関係性のあり方をめぐっては、長年繰り返しテーマとなってきました。一般的に訪問看護ステーションでは看護師に比べてリハスタッフは少数派です。最近では必ずしもそうではない事業所もあるようですが、筆者が勤務する訪問看護ステーション住吉（以下：当ステーション）は、一般的な看護師主体の職種構成になっています。なお、利用者については、医療保険適用が4割ほどと比較的多く、すなわち特定疾患、指定難病、身体障害等の利用者が少なくないという特徴があります。

COLUMN

ニュース手帳株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン Gem Med編集部 27巻8号 , 2025年7月 , pp.2-3

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介護保険や在宅ケアをはじめとする保健・医療・福祉の1カ月の主なニュースをコンパクトにまとめました。国や自治体、現場の“今”の動きが短時間でわかるコーナーです。

COLUMN　宮子あずさの気まぐれコラム（56）

がんばらない選択宮子　あずさ 27巻8号 , 2025年7月 , pp.6-6

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精神科病院で働きながら、文筆活動を行う宮子あずささん。最近気になること、疑問に思うことなどを書きつづります

【連載】暮らしは筋書きのないドラマ（8）

「買う」　親と子をつなぐものなるせ　ゆうせい 27巻8号 , 2025年7月 , pp.4-5

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人と人とのさまざまな物語を描く脚本家が、日常を彩る「ことば」を題材に、今思うこと、感じることを綴ります。

【連載】N.Focus

病院の看護師と地域の資源がつながることの成果福井　トシ子 , 平野　一美 27巻8号 , 2025年7月 , pp.34-41

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地域の看護管理者との連携の重要性は誰もが理解しているものの、実際にはうまくいかないケースが少なくありません。本稿では、平野一美さんが実践した「磐田市・森町の病院・訪問看護ステーションの看護代表者がつながる会」ならびに「藤の花かんかんネット」の事例から、施設を超えた看看連携の実現のヒントを紐解きます。

福祉用具の開発と普及に向けて―福祉用具データベースや事故・ヒヤリハット情報の活用五島　清国 27巻8号 , 2025年7月 , pp.43-47

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公益財団法人テクノエイド協会では、福祉用具の安全かつ効果的な利用を促進し、高齢者および障害者の福祉の増進に寄与するために、さまざまな活動を行っています。「福祉用具情報提供システム（TAIS）」の運用、福祉用具等の開発段階に応じた事業、「福祉用具『事故・ヒヤリハット』情報」の提供などを中心に、実際の取り組みを紹介します。

【連載】精神科訪問看護へようこそ（12）

その人らしさを支えるために川下　貴士 27巻8号 , 2025年7月 , pp.49-51

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病棟から精神科訪問看護に飛び込んだこころさんが、看護大学で働くカワウソ先生との対話を通して在宅の精神科看護を学び、成長していく物語です。

【連載】患者の望む在宅療養を実現する退院支援「PASセルフケアセラピィ」の活用（19）

ケア困難患者に対するPASセルフケアセラピィ―⑦子どもの病気に不安を持つ母親に対するセルフケアの推進宇佐美　しおり 27巻8号 , 2025年7月 , pp.52-55

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オレム・アンダーウッドのセルフケアプログラムの実践技法を再体系化した最新セルフケアプログラムの概要と援助関係の展開方法、「PASセルフケアセラピィ」の活用法について紹介します。

【連載】People-Centered Care 市民とともに歩むナースたち（8）

「多世代交流型デイプログラム聖路加和みの会」　一人ひとりが輝くための世代間交流支援亀井　智子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.56-59

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「People-Centered Care（PCC）」とは、市民が主体となり保健医療専門職とパートナーを組み、個人や地域社会における健康課題の改善に取り組むことです。本連載では、聖路加国際大学が市民とともに開発してきたさまざまな健康支援活動を紹介します。

【連載】POTTスキルで解決～食事ケアの困りごと看護で食べるよろこびを（5）

ベッドからずり落ちながら食べている人をよく見かけます。ポジショニングはどうすればいいですか？迫田　綾子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.60-63

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誤嚥性肺炎や窒息のリスクが気になる食事ケア。

でも、嚥下障害と姿勢アセスメントの基本的な知識と技術があれば、利用者が安全に食べることを継続して支援できます。

筆者らが提唱するPOTT プログラムの基本スキルを基に、現場で遭遇する問題の原因やケアの方法・根拠を紹介します。

【連載】行動変容をそっと促すナッジを使ったアプローチ（36）

「伝えにくい」を克服するには竹林　正樹 27巻8号 , 2025年7月 , pp.64-66

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ナッジとは、人の心理特性に沿って望ましい行動へと促す設計のこと。ゲストスピーカー・医療職のタマゴたちとともに、看護・介護に役立つヒントを示します。

【連載】実践に役立つ訪問看護の注目論文（10）

前頭側頭型認知症の反復・常同行動への対応方法山川　みやえ , 繁信　和恵 , 関口　亮子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.67-69

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訪問看護の実践に関連するさまざまな研究論文を取り上げ、その有用性や課題を評価。

日本訪問看護財団からのお知らせ

訪問看護ステーション・療養通所介護事業所と介護・障害福祉サービスとの連携の実態調査山辺　智子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.72-73

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　令和6年度介護報酬改定では、訪問看護サービスの今後の課題として、訪問介護等における看取りや医療ニーズの高まりに対応するために、他の介護保険サービス等と訪問看護の連携のあり方を検討していくべきとされています。そこで当財団では、厚生労働省の令和6年度老人保健健康増進等事業として「訪問看護及び療養通所介護の役割と他サービスとの連携体制構築に関する調査研究事業」を実施。訪問看護ステーション（以下：ST）約7,700事業所、介護・障害福祉サービス事業所、療養通所介護事業所（以下：療通）などを対象に調査を行いましたので、その一部を報告します。

全国訪問看護事業協会からのお知らせ

「訪問看護におけるカスタマーハラスメント」について中島　朋子 27巻8号 , 2025年7月 , pp.74-75

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　2025年4月7日、大阪市西成区において、訪問看護師が利用者から暴力を受ける事件が発生しました。当事者である訪問看護師の方には心よりお見舞い申し上げるとともに、一日も早いご復調を祈念いたします。

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目次 27巻8号 , 2025年7月 , pp.1-1

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C.C.INFORMATION 27巻8号 , 2025年7月 , pp.71-71

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BOOKS 27巻8号 , 2025年7月 , pp.76-76

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編集部行きFAXシート 27巻8号 , 2025年7月 , pp.77-77

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バックナンバー＆年間購読のご案内 27巻8号 , 2025年7月 , pp.78-79

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次号予告／編集後記 27巻8号 , 2025年7月 , pp.80-80

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基本情報

コミュニティケア
27巻8号
(2025年7月発行)

電子版ISSN：2437-0150 印刷版ISSN：2758-0008 日本看護協会出版会

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