Japanese
English
特集 周産期診療コツと落とし穴
Ⅰ.母体・胎児編
(4)妊娠初期〔異常妊娠〕
25.悪阻診断・治療のコツと落とし穴
成瀬 勝彦
1
Katsuhiko Naruse
1
1獨協医科大学産科婦人科
キーワード:
つわり
,
妊娠悪阻
,
輸液療法
,
メトクロプラミド
Keyword:
つわり
,
妊娠悪阻
,
輸液療法
,
メトクロプラミド
pp.84-86
発行日 2026年10月10日
Published Date 2026/10/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002840
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はじめに
つわり(nausea and vomiting of pregnancy)とは,妊娠初期にみられる悪心・嘔吐の生理的症状の総称であり,脱水,体重減少,ケトン尿などを伴い治療介入を要する病的状態となれば妊娠悪阻(hyperemesis gravidarum)と定義される。頻度は前者が70%,後者が0.5~2%とされており,頻度は高い1)。しかし,妊娠中によくあることだから,との先入観は他の重篤な疾患を見逃すことにつながる。また妊娠悪阻であっても重篤な転帰につながることがあるので,症候を見逃すことなく適切に対処しなくてはならない。

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