特集 慢性膿皮症・痤瘡
化膿性汗腺炎診療における生物学的製剤の現在と今後の展望
山口 さやか
1
1琉球大学大学院医学研究科皮膚科学講座
キーワード:
hidradenitis suppurativa(HS)
,
biologic therapy
,
TNF inhibitors
,
IL-17 inhibitors
,
HiSCR
Keyword:
hidradenitis suppurativa(HS)
,
biologic therapy
,
TNF inhibitors
,
IL-17 inhibitors
,
HiSCR
pp.30-36
発行日 2026年7月28日
Published Date 2026/7/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202607-101-05
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化膿性汗腺炎(hidradenitis suppurativa;HS)は,終毛性毛包の閉塞を契機として年余にわたり慢性で再発性に膿瘍や瘻孔を形成する炎症性皮膚疾患であり,患者の生活の質(QOL)を著しく低下させる(図1,2).従来,抗菌薬投与や外科的治療による対処療法が主体であったが,病変は再発を繰り返し,進行例では炎症を制御できず重症化を防げないことも多く,最終的には侵襲的な広範囲切除を要する症例も少なくなかった.さらに,慢性炎症の持続に伴う有棘細胞癌の発症リスクも臨床上の重要な課題である. 近年,HSの病態理解が進み,生物学的製剤を中心とした分子標的治療が導入され,治療戦略は大きく変化してきている.本稿では,生物学的製剤に焦点を当て,そのエビデンス,実臨床での位置づけ,そして今後の展望について解説する.

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