用語解説
BI-RADS(breast imaging reporting and data system)
久保田 一徳
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院医療情報部講師
pp.64-65
発行日 2016年2月15日
Published Date 2016/2/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.02.01_0064-0065
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BI-RADS1)は米国放射線専門医会(ACR)が中心となって作成された,マンモグラフィ,超音波,MRIの読影用語,所見に基づいたカテゴリー分類と,報告書の記載方法の標準化を図るガイドラインである。2014年にBI-RADS atlas第5版が出版され,欧米諸国では標準的に使用されている。本邦では独自のマンモグラフィガイドライン2),超音波ガイドライン3)が用いられているが,MRI読影に関してはBI-RADSに準拠することを推奨している4)。現在本邦でも翻訳作業が進められている。BI-RADS用語はシンプルなものを用い,これまでのデータに基づいて余分なものはそぎ落としている。本邦のマンモグラフィガイドラインももとはBI-RADS第2版をベースにしており類似点も多いが,一部の用語は変更されている。たとえば,shape(形状)のなかにlobular(分葉形)はなく,多少の分葉であればroundに含められている。これは,両者を分類することが不要であるというエビデンスがあることや,margin(辺縁)を示すmicrolobulatedとの混同を避けるためとされている。
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