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Asia Dry Eye Summit 2021
小室 青
1
1四条烏丸眼科小室クリニック 院長
pp.26-28
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.17.01_0026-0028
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結膜弛緩症は高齢者の90%以上に認められるありふれた疾患であるが,多彩な自覚症状を示す。結膜弛緩症は,病理組織学的には結膜上皮に異常がみられず,リンパ管拡張や弾性繊維のコイル状の変化,断裂を認め,また前眼部光干渉断層計(anterior segment optical coherence tomography:前眼部OCT)による観察でも,結膜が弛緩している部位では,球結膜の上強膜からの剥離やリンパ管拡張が認められる。これらのことから,結膜弛緩症は結膜疾患というよりは結膜下疾患であると考えられる。
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