INTERVIEW 対談
消化器病医が知っておかねばならない法律知識
浅香 正博
1
,
寺野 彰
2
1北海道医療大学学長
2獨協学園理事長・獨協医科大学名誉学長
pp.5-11
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0039.11.02_0005-0011
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「医療関連訴訟の現状と医療事故の概要―刑事事件と民事事件と行政処分―」浅香:今号から始まる新コーナー,対談の初回は,医師として,弁護士として,また獨協学園理事長としてご活躍中の寺野彰先生をゲストにお招きし,「消化器病医が知っておかねばならない法律知識」をテーマにお話を伺います。医療関連訴訟は増加・多様化しており,我々医師としては決して無関心でいられる問題ではありません。まずは,医療関連訴訟の現状についてご説明いただきます。寺野:2000年前後に医療関連訴訟としていくつかの事例がマスコミで相次いで取り上げられましたが,2004年をピークに減少傾向に転じました。その理由は,数多の医療訴訟に対するメディアの関心が幾分低下したこともありますが,むしろメディアの医療バッシング的報道に伴って医師不足などの医療崩壊を招くという批判が出てきたことで,メディア自らが抑制的になったことにもよります。
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