特集 子宮筋腫のすべて
特集にあたって
木村 正
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教授
pp.14-14
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.25.02_0014-0014
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子宮筋腫は性成熟期女性の最もありふれた骨盤内腫瘍であり,摘出子宮を詳細に検討すると77%に検出できた,という報告もある。その臨床的頻度は筋腫を疑う症状をもつ女性の12~25%,などと報告されているが,わが国のように比較的リベラルに経腟超音波断層法を用いることができる医療環境ではさらに発見頻度は高いように感じる。子宮筋腫はその発生する場所により症状が大きく異なり,漿膜下筋腫は症状が出ないがゆえに受診したときには比較的大きく,逆に粘膜下筋腫は小さくても過長月経,過多月経などの症状が出やすいことがよく知られている。
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